• 皆さんごきげんよう

    さなえいごは8月15日(木)から
    レッスン再開
    します

    今年の夏休みは、少し短めです

    釧路市内の小中学生のみんなは、その逆で
    夏休みが少し長いと聞きました

    たしかに、こんなに暑い日が続くと
    勉強に集中するのは難しいから
    お休みでいいのかもしれない…といって
    私自身が勉強をサボっています!
    早く秋が来た方が良さそうだ

    高校入試問題を紐解く 第5弾

    2024年度の北海道公立高校入学試験問題のうち
    英語の試験問題(筆記問題のみ)を
    途中で投げ出したくなるほど、ゆっくりじっくり解説するシリーズ第5弾です

    今回は、大問2の(3)の2問目
    対話文中の二つの疑問文を作るというミッションです

    前回は、
    1.(         ?)←これをやっつけたので
    2. Oh, that’s Taro’s bag. I think he forgot it.
    3. We should take it to his house.
    4. (         ?)←今回はこれをやっつけます。
    5. It’s next to the post office. Let’s go!

    質問→答え、の逆をする

    4の空欄に入るべき疑問文を作るために、その手がかりを探すところから
    始めます
    1(あれは、なんだ?)
    2「あ、あれ、タロウのかばんだ。
    あいつ、忘れたんだな」
    3「家に持って行ってあげよう」
    4(今回新しく文を作る箇所)
    5「(それは)郵便局のとなりだよ。さ、行こう!」

    家に持って行ってあげよう→(    )→郵便局の隣だよ。
    という流れから、『タロウの家ってどこ?』がしっくりきたので
    これを英語に置き換えていきます

    英作文で気を付けたいポイント

    1.作りたい文の中に、動作を表す言葉があるか?

    ある→その動詞は何?
    ない→be動詞の出番:主語に応じたbe動詞を選びます

    2.主語は何だ?見当たらない場合は発掘して

    ”発掘“とは?→日本語の文章は、主語を省略することがよくあります
    英語に置き換えるときは、省略された主語を『探し出す』必要があります

    3.『いつ』の話をしているのか、見極めよう

    “今”の話→使う動詞は現在形
    ”過去“の話→使う動詞は過去形

    今回の『タロウの家ってどこ?』という文章には

    1.動作を表す言葉が無いので、be動詞を使います
    2.主語は、”タロウの家“です ×【タロウ】が主語、と勘違いしないように。
    【タロウの】だけでもまだ主語ではなく、【タロウの家】までが主語です
    これは代名詞itに置き換えできます
    3.今の話であること、主語がタロウの家、ということからbe動詞はisを使うことが
    わかります
    そして、【どこ】を表す疑問詞where
    これでこの文章を作るのに必要な単語が揃いました

    英文を組み立てる

    日本語の場合、疑問詞が文の中ほどに位置することがよくあること、
    でも英語ではその疑問詞は一番目立つ文の先頭に置くことになっています

    ということで
    Where is Taro’s house? これで「タロウの家ってどこ?」という疑問文が完成しました
    Taro’s という表現ですが、「名前」にアポストロフィ’(この、ちょん、という符号の名前です)
    を付けて、さらにsを追加すると「〇〇の」という意味になり
    更にはその後ろに名詞を持ってくることで、「〇〇の△△」という表現が可能になります
    今回はTaro’s houseで「タロウの家」
    Micky’s mouse ミッキーのねずみ Minnie’s cat ミニーの猫 など
    あとMy brother’s pet わたしのお兄ちゃんのペット、のように名前以外(その人が何者なのか)も同様にアポストロフィとs、できます
    代名詞のmyやyourと同じ働きをしているのに気が付いた人、いいぞ、その調子です

    なお、解答例はWhere is his house? でした
    houseの前にあるhisがまさにTaro’s と同じ仕事をしています

    今回、この疑問文を作るにあたり、答えとなる文がIt’s next to the post office.なので
    あくまでも、タロウの家がどこにあるのか、というQが最もしっくりくると思います
    残念ながら、「タロウはどこに住んでいる?」は、難しいかなと思います
    なぜかというと、答えの主語がitで、itがどこにあるのかを表す文章になっているからです
    主語「タロウ」が述語「どこに住んでいる」というQに対するAが「それは郵便局のとなりです」では、不自然です
    こういう見極めが出来るようになると、かなり英語が得意とみていいかなと思う
    がんばれみんな!

    まとめ

    【名前+アポストロフィ】の説明、ぜひ今回の学習で
    覚えてしまいましょう
    また、英語に置き換えたい日本語の文章をしっかり観察をして
    主語や述語になる言葉を拾いだす訓練を、何度も繰り返し
    やっていきましょう

    ルールさえ覚えてしまえば、英作文はさほど難しいものではありません
    「英作文だりぃー」と言っている人は、きっと英作文に必要な
    語彙力や構文力がまだ備わっていないだけかもしれません

    たくさん読んで、たくさん英語を聞きましょう
    努力は、ほんとに裏切らないのです

    きょうも最後までのお付き合いありがとうございました (●’◡’●)