• 皆さんごきげんよう

    今年2024年は世界のあちらこちらで国のリーダーを決めるような
    大きな選挙が行われていて選挙yearといわれているのを
    ご存じの方もいることでしょう

    イギリスの首相も新しくなったし、ニッポンでは小池さんが
    都知事三期目を決めたばかりです
    11月にはアメリカ大統領選もあります

    『選挙』はelection『投票する』は、vote
    electionの-ionを外すとelect『選ぶ』という動詞が出てきます
    『4年に一度』はonce every four years とかevery four yearsといいます

    そして『候補者』はcandidate 

    このあたりの語彙は、よほど興味があって普段からそのことについて
    考えたり触れたりしない限り、自分から『会いに』行かないと
    なかなか遭遇しないと思います
    受動的な学習ではなく
    新聞を読んだり、ニュースを聞いたりと
    能動的に学ぶことも上手に取り入れていきたいですね

    高校入試問題を紐解く 第2弾

    2024年度の北海道公立高校入学試験問題のうち
    英語の試験問題(筆記問題のみ)を
    途中で投げ出したくなるほど、ゆっくりじっくり解説するシリーズ第2弾です

    今回は、大問2の(2)

    こちらは、問題文にある空所(  )に一番ぴったりな単語を
    次の4つの単語から選ぶタイプの問題二問目です

    2) A day has twenty-four (       ).
    語群  long    hours     old     minutes

    これはなかなか手強い問題です
    正解にたどり着くには①数そのものと、数に関係する表現を知っていること
    ②人ではないモノを人のような扱いをすることを分かっていること
    この二つがカギになります

    まずは、A day

    たったの一文字だけどれっきとした英単語a =1 one のあとにday (日)
    続いていますから、『一日は(いちにち)は』となり、これがこの文章の主語になります
    (主語:文章の主人公のこと。誰・何の話をしているのか、の「誰・何」に当たる言葉です)

    続けて、has、これはhave(~を持っている)の現在形ですね
    『A day has 一日は/持っている』という訳になりますが、これでは少し不自然ですので
    これは『わたし(自分)』のことなのだ、(わたしが一日だ)と想像してみてください

    『わたし』が『持っている』だったら、ぐっと分かり易くなったのではないでしょうか

    英語はこのように人(動物)ではないものを主語にして、まるでそれが人(動物)かのような言い方をすることをよくやります 
    The newspaper said it would be…
    新聞が『こう言っている』
    というのは、それの良い例です
    文字なのだから、「書いている=write」の方がしっくりくるような
    気もしますが、そうじゃないのですね

    そしてその『わたし(一日)』が何を持っているのか、というと
    twenty-four 24(     ).
    24の何か、ということになります

    そこで語群の単語をもう一度見てみます
    long=長い hours=時間 old=古い minutes=分

    いちにち(一日)という私が持っている24の何か
    もうわかりましたね😉

    hours『時間』が正解ということになります

    この『時間』というのは、
    “忙しすぎて勉強する時間がない”
    という文章に出てくる”時間“ではなく
    ”11:00~13:00の2時間をお昼休みにします“
    の”時間“です

    なお、この“時間”の意味のhourは、最初のhは発音しないため、
    発音は代名詞のourと全く同じです

    そして、1時間よりも長い時間を表すときはhourの語尾に複数形を表すsを付けます
    日本語にはそもそも名詞の複数形というものが存在しないため
    英語の場合、単位に複数形がある、ということ自体が何だか不思議な感じがするかもしれません

    時間つながりというところでは、語群のminutesは、
    “それでは、ここで15分間の休憩にします”の“”に当たる英単語で
    今回は複数形で登場しています

    語群にはありませんが、ついでに“秒”=secondという単語も合わせて☑しておきましょう。
    そうです、序数(順番を表す数字)first, second, thirdのsecondと同じ単語です
    (もちろん、こちらも複数形secondsが存在します)

    正解のhoursを含めたA day has twenty-four hours.  
    解説のためにA dayを人(わたし)に見立ててみましたが、もし、それが気持ちわるいなぁ、という方のために
    『一日は24時間です』というより自然な日本語を重視した意訳も添えておきます

    くまなく学習

    正解が分かったところで、余っている語群の単語も確認しておきます
    1.Longという単語は、疑問詞howと組み合わせて『時間などの長さ』
    をたずねるときに使うフレーズを作ることができます
    How long do you usually sleep? (ふだんどれくらい(の時間)眠りますか?)

    問題文のA day has twenty-four… を見てすぐに『一日は、24…、そうか、時間ことを表しているな』
    と理解したのちに、”時間“というキーワードに引っ張られて、how longのことを思い出して
    longを選んでしまう、という人がいるかも知れません

    3.old =古い については、もしかすると、数字(今回は24)と組み合わせる
    年齢の表現と結び付けてしまった人が、つい選んでしまうかも😅

    今後同じような間違いをしないために、年齢など(人、動物、モノ、にも使える)を表すには
    『数+year(s) old 』が基本形になること、また年齢などを表していることが
    明らかなときは『数』のみ、year(s) oldの部分が省略できる、ということも覚えておきましょう

    例文
    My grandma is 73 (years old). わたしのおばあちゃんは73歳です。

    I want a new backpack because the one I have is almost ten years old.

    今持っているものは10年以上(使っている)ので新しいバックパックが欲しい。

    次への意気込みを

    ということで、大問2の2問が、やっと終わりました

    次はいよいよ大問3の解説に入ります

    ここまで、まだたったの2問しか見ていませんが、中1・2年生でも、あるいは
    小学生の方でも答えられそうな問題ではないでしょうか

    高校生になるための英語だからといって
    英検2級くらいの難しい問題ばかりが出題されるわけではないのです
    (この後に続く問題が全部げきむずかもしれませんが(笑))

    いずれにせよ、こつこつ、積み重ねていく知識こそが重要なのは
    言うまでもないでしょう!

    最後までのお付き合いありがとうございました

    それでは、また!