• 皆さんごきげんよう

    教室に入ってきた生徒さんに
    『ごきげんよう』と声をかける私
    何て返せばいいのか分からずニヤニヤする小6くん
    これが見たくて、いつも『ごきげんよう』っていう私

    ごきげんよう、といわれたら、ごきげんよう、と返せば良いのですよね
    そう考えたら、これってHow are you doing?やHow’s it going?と同じです

    英語はあたまから

    先日のブログ(北海道公立高校入学試験問題を紐解く!第1弾のやつです←こちらをクリックでそのブログ記事に飛びます)で
    英語の読み方について触れた際、『あたまから順番にやっつけると良い』と書きました
    そのことについて今回はもう少し詳しくお話しようと思います

    英文を日本語に訳すこと、訳したいとき、訳したほうがいいとき、いろいろあります
    そのときにわざわざ『自然に聞こえる日本語訳』にするひと、結構いるんじゃないかと思うのですが、それ、もうやめてしまいましょう

    自然な日本語の文章にするためには、実は英語的に正しく並んでいる単語の順番を無視しているというのは由々しき問題です

    たとえば
    I eat some fruit for breakfast every day. という文章を
    『わたしは、毎日、朝ごはんに果物を食べます』という感じの
    『自然な日本語訳』をつけるとなると、
    まずは主語I、そして次に文末までワープして、every day 
    そのまま逆走する形for breakfast, some fruit,
    eat という順番で単語を拾っていく作業になります

    これ、よく考えたらものすごく不自然で、非効率的な作業です

    百歩譲ってこれが『書いてあるものを読む』状況ならばまだしも
    『耳で聞いている』としたらどうでしょう。主語を確認した後は
    よそ見をして他のことを考えて、文末のevery dayが聞こえてくるまで
    待たなくてはなりません。
    その間発せられた言葉は宙に消えてしまいます
    聞こえてくる英文のすべてをまるまる暗記出来る人はそういないでしょう。
    となると、やはり聞こえてきた順番に、あるいは、書かれている順番に理解をしていくのが正解ということになります

    きちんとした和訳は不要です

    おそらくは、自然な日本語訳を貫いてきた人たちにとって、文頭から順に理解していくという読み方は少し奇妙に思えることでしょう。なにより、書かれている順番に日本語訳をすると、どうにもへんてこな文章(文章ですら無い)ができあがりますから、落ち着かない気分になると思いますが、どうかめげずに諦めずに続けてみて欲しいのです

    大体、英語を読んだり聞いたりするときは、それが『次の英文を日本語に訳しましょう』という指示が無い限りは、その内容が分かりさえすればいいのですから、きちんとした日本語、自然な日本語に置き換える必要は全然ないということに気が付いて欲しいのです

    更なるテクニックとは?

    そして、少し慣れてきたら、今度は、
    『意味のかたまりごとに区切って読む』、もやってみましょう 
    カッコいい言い方をすると、スラッシュリーディングです
    スラッシュとは、斜め線/ のことで、“ここでいったん区切ります”という目印で
    眼で見て分かるように斜め線/があると、英文が、すっきり見えて読みやすくなりますよ

    まずは、意味の固まり毎に区切って読む、という説明をしますね
    先ほどの例文でいうとI eat some fruit for breakfast every day.some fruit(someは数や量を表す言葉ですので、何の数や量を表しているのか、その名詞をセットにして考える、という感じです)
    おなじくfor breakfast(forは”~のために“ これだけだと何のため、なのかが分からないので、その直後のbreakfastとまとめることで、forの意味がいきてくるのです)をそれぞれひとくくりにして訳を付ける、という感じです

    単語をひとつずつ訳したのでは、ちょっと効率が悪い、ならばある程度の塊にしてしまえば処理のスピードが上がるわけです
    もっと慣れてきたら、I eat some fruit までをひとくくりにする、またはI eat some fruit for breakfastまで、大きく大胆に、まとめるかたちでも行けそうです

    こういうふうに、いい感じのところで(意味の塊)区切って読めるように、学校の教科書の英文でも、英検の練習問題でも何でもいいので、とにかくいろいろな英文でたくさん練習をしてみましょう
    先ほども触れたように、英文の処理スピードが速くなる以外にも、英文の組み立て方(文法)の勉強にもなるし、リスニング(聞いて理解する)力もぐんぐんついてきます。これはもうやらない手はありません

    『いやぁ、前回のテスト、さくさくっと英文が読めたから、時間が余ってさぁ!』なんて報告、聞きたいです

    最後までのお付き合いありがとうございます
    では、また!